まどゐ。

~ おもゐを嗣ぎ、おもゐを纏ひ、おもゐを遣る ~ 

にんげんは死んだらどうなるの?

 【今日のこよみ】 旧暦2013年10月13日仏滅  五黄土星 

         乙酉 日/癸亥 月/癸巳 年 月相 11 

                    立冬 次候 地始凍(ちはじめてこおる)

 

【今日の気象】  天気 雨 気温 11.2℃ 湿度 74%

(大阪 5:30時点)

 

 

「人は死んだらどうなるの?」

私たちは、おそらく物心がついた頃からこの疑問を頭の片隅に積み上げたまま生きて来ているんじゃないだろうか?そして、身近に死をまのあたりにしたとき、その片隅に光が当たり、また死が遠ざかれば陰となりを繰り返し、自分自身に死が迫るまでうっちゃったままにしておくんだと思う。

 

少なくとも私はそうだった。。。

 

 

「学校で死について習っただろうか?」

「親から死について教えてもらっただろうか?」

「親友と死について語り合ったことがあるだろうか?」

 

私はどれもない。

 

「死の話なんて宗教くさいんだって」と誰もが思うだろう。

だけど、死は誰ひとり逃げることの出来ない究極のイベント。見えなくても常に身近について回るモノ。自分の死生観を確固な「おもゐ」とすることで、世の中にあふれる余計なモノに振り回されないで、生きることが出来るんだよナと思う。

 

あまりにも多くの「最期の瞬間」を見てきた医師の結論東大病院・救急部長が語る「死後の世界」 ——人間は必ず死にます。でも、命には続きがあるのです | 賢者の知恵 | 現代ビジネス [講談社]

 

 私も、肉体は死んでも魂は生き続けると信じる、いや生き続けて欲しいと願うひとり。

 

生前をよく知る人が亡くなって、その亡骸を目にした時の驚きはいつも一緒。

「ええっ!こんなに小柄な人やったやろか」と、いつも生前の姿との落差に驚く。

この体験を通して、肉体を包み込む魂が抜けたら、肉体はただの物体になるんだと確信するに至った。

 

また、人間は生きていても自分の身体のほとんどを思い通りに出来ない。耳は私の意志にかかわらず音を拾うし、鼻はニオイをかぎ、食べたものは排泄されてくる。これらの行為に私の意志は及ばない。自分の意志で息を止めても、苦しくなったら大きな力が働いて強引に呼吸が再開される。肉体は私たちの意志にかかわらず、勝手に生きているんだと私は感じる。

 

とすれば、私自身は肉体が持つ大きな生命力に生かされているんだとも言える。

 

これは、私の勝手なイメージだが、身体の左胸(心臓)に肉体を司る見えないチカラが宿り、右胸に魂を司る見えないチカラが宿っている。そして、これとは別に私の心があるんじゃないのかなと思う。

 

手を合わせて拝んだ時にこの3者が繋がる。多くの宗教で、お祈りをする時に両手を合わせることからも、こう思う。

 

ちっぽけな私は、二つの大いなるチカラによって生かされている。こう思うと、自ずとあらゆるモノに感謝する気持ちが湧いてくるから不思議。また、自殺を嫌悪する気持ちも強くなる。

 

輪廻転生については、魂が永遠に生き続けるなら輪廻転生はあって欲しいよねというのが私の立場。

 

下の本、オススメです。 

 

人生逆戻りツアー (あなたの人生が変わる愛と笑いのストーリー)

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と、ここまでは前フリ。

 

本題は、今、世の中を騒がしている「食品偽装」「元首相の原発発言」「某財団法人の親善大使」について。

 

「天網恢々疎にして漏らさず」という故事成語がある。これは、老子道徳経七十三章の中の一文。

 

老子道徳経七十三章では、

 

正義感のある善良な人が殺され、極悪非道人が生かされることが世の中では普通にある。

 

でも、人の見方や時代によって善と悪との評価が別れるのが普通であるから、天が天罰を下すかどうかは私たち人間には分かりやしない。

(中略)

 

ただし、確実に言えることは、天が悪人を捕まえる網は、粗い網の目をしているように見えても、悪人を取り逃すことはないということ。

 

と書いてある(意訳)。

 

これを読むと、老子は今から2600年前に既に魂が永遠に生き続けることを知っていたと解釈することが出来る。

 

そうすると、この世の中で悪事を働いて逃げおおせてもね、魂は永遠に生き続けるんだから、あなたの悪事はあなた自身が必ず精算するんだよ、残念でした。と読み取れる。

 

 だから、私はこういう問題に感情を振り回されたくないなと思う。自分の良心に反する行いをしているならその人達には必ず天罰が下るのが宇宙の法則。

 

ただ、私は静観して「おもゐ」を見極めるのみ。