【マヤ暦占い】 マヤ太陽暦の元日(El Mam)の解説
【今日のこよみ】旧暦2015年 2月 11日 赤口
乙巳 日/庚辰 月/乙未 年 月相 9.7 小潮
春分 次候 桜始開(さくらはじめてひらく)
マヤ長期暦 13.0.2.5.7 マヤ365日暦 2 Uayeb マヤ260日暦 1 Muluc
マヤ暦新年まで:後3日
【今日の気象】 天気 晴れ 気温 8.5℃ 湿度 62% (大阪 6:00時点)
最近、立て続けに『このマヤ暦占いの講座についてどう思いますか?』という質問を身近な方々から受けました。
このような質問を受けた場合、下の記事にも書きましたが、私はまずマヤ暦占いについての信憑性を担保する簡単な見極め方を説明しています。
で、上のサイトの大手出版社の簡易占いで本日の日付(2015年3月30日)を占ってみます。すると、『あなたの表キャラクターは黄色い戦士です』という結果が表示されます。
一方、こちらで2015年3月30日のマヤ暦を算出してみます。
(グレゴリオ暦、AD,GMT(584283)選択)
すると、ツォルキン暦は1ムルクと出ます。
ムルクは上の記事より赤い月(Muluc/ムルク・Toj/トッホ)のことです。
結果を比べてみましょう。
2015年3月30日をマヤ暦で占ってみると、
2015年 愛と人生のガイドブック マヤ占い|好きと出会える集英社のトレンド情報サイトHAPPY PLUS(ハピプラ)
【占い結果】黄色い戦士
【占い結果】赤い月
と、異なった結果が出ます。私自身、いくら調べてみても黄色い戦士という占い結果が出る根拠が全く分かりません。
で、色々ネットで調べてみると、このサイトのマヤ暦占いで占うと同じ結果となることが分かります。
【占い結果】太陽の紋章(健在意識)は黄色い戦士
私自身が行っているマヤ暦占いで同じ日にちを占ってみると結果は、赤い月となります。
私は、以上の結果を踏まえて、私の忠告にもかかわらずどうしても上のマヤ暦占いの講座を受けたいと考えている人達には、お金を払い込む前に次の3点を講座の主宰者にお聞きすることをアドバイスしています。
◎グアテマラで現在も使われているマヤ暦を使った占い結果と異なる結果となる理由についての説明を受けて下さい。
◎西暦で発生する閏年をどのように処理されているのかの説明を受けて下さい。
◎黒キンについてその根拠の説明を受けて下さい。
ハッキリ言ってマヤ暦占いについては、私のサイトを読み込めば誰でも占う事が出来るようになると自負しています。もちろん私は全て無料で公開しています。私の占いの方法は今現在もグアテマラで使われているマヤ暦占いの方法に依拠しています。
私に言えることは、私のウェブサイトを読み込んでから講座の受講を改めて考えてみてはどうですか?ということですね(笑)
これは、単なる私の感想ですが、『受講料が5万円!!!スゴイ(笑)スゴイ(笑)おい、おい、これはボッ◯◯◯◯◯ですよ』と思うだけです。
さて、前置きはこれぐらいにして今回はマヤ太陽暦の元日(El Mam)について解説して行きます。
マヤ暦では今週木曜日(2015年4月2日)に新年マム(El Mam)を迎えます。今はマヤ太陽(365日)暦の最後の5日間ワイエブの最中です。
マムは極めてユニーク、かつ重要なマヤ時間思想のコンセプトである。現在のグアテマラではっきりとした形で存在するのはモモステナンゴの伝統のみであるが、かってはマヤ地域、いやメソアメリカ全域でかなり広範にお使われていた可能性がある。(その意味では、この考えそのものはさらに古い起源を持つのかもしれない。)
サン・シモン(マム・シモン)の遠い起源でもあるマムはマヤ太陽暦の最後の5日間、ワイエブと深い関係を持つ。マヤ神聖暦の20の日のナワールが18回繰り返された後に余る5日間を、マヤ人は古い年のスピリットが死に、新しい年のスピリットが生まれる死と再生の重要な期間と考えた。このスピリットがマムと呼ばれるものである。4つのマムがあり、それらはそれぞれキエッヒ、エー、ノッホ、イックである。お気づきのようにこれらは神聖暦のそれぞれ17番目、2番目、7番目、そして12番目のナワールである。
これらのマムはこの順で4年に1度ずつ起き、神聖暦のナワールと同じように繰り返される。その意味ではマムは年のナワールであるとも言えよう。マムは別名を「年を担ぐもの(Cargador del Ano)」とも言う。そしてその名の通りそれぞれの年に強い影響力を持つことになる。また、マムは太陽の近くに住んでいるとも言われ、事実上太陽の神であるとも言えるかもしれない。
こうしたマムの考え方は東洋の十二支に極めて近い。あるいは遠い昔何らかの関連があったのかもしれない。しかし、大きな違いもある。それはほとんど人格化された自然と言ってもよいマムの持つ人間と生命への圧倒的な影響力だ。それぞれのマムはその年における自然の中の人間の存在、生命のありかたを極めて特徴的に、明確に性格づけている。その絶対性は日の神ナワールをしのぐほどである。
マム・キエッヒのシンボルは鹿である。鹿は労働と負担を意味する。このマムは非常に強力で、重要であるが、時として凶暴になる性格をも持っている。一方マム・エーのシンボルは成人男子の顔である。このマムは導く者、あるいは指導者を意味している。非常に静かで穏やかな存在である。次のマム・ノッホは人間の顔がシンボルである。知性と知恵を表す。このマムは創造的で生産的である。善悪両面での意味を持つ。最後のマム・イックは喉の入り口、あるいは気管がシンボルである。これは呼吸、あるいは生命を意味する。このマムは勇敢で活気に満ちている。だが同時に天変地異をもたらす恐ろしい存在にもなる。
さて、下図に示されるようにこの4つのマムはまたマヤの4基本方位を表している。マム・キエッヒは東、マム・エーは西、マム・ノッホは北、そしてマム・イックは南である。これらは宇宙の存在する4種類のエネルギーを表している。マム・キエッヒは万物の生命・血・エネルギー、マム・エーは休息と死、マム・ノッホは神の生命・純粋さ・知恵、マム・イックは人間の生命・精液・生命の起源を意味する。
これはまたマヤの十字架でもある。マム・キエッヒとマム・エーを結ぶ十字架の横の線は太陽の通る道、つまり黄道を意味する。そしてマム・ノッホとマム・イックを結ぶ縦の線は銀河を暗示している。この天空に浮かぶ十字架は古代マヤ人が天文学者であったことを彷彿とさせるものだ。彼等は人間を初めとする地球上の全ての生命が太陽、月、あるいは星の運行の強い影響下にあることを発見し、科学と宗教の結合とも言えるマヤのカレンダーを作り上げた。そこに生命の神秘を解く鍵があると考え、神としての時間という唯一無二の思想に到達したのである。
実松克義著『マヤ文明 聖なる時間の書』
解説していく。
サン・シモン(マム・シモン)の遠い起源でもあるマムはマヤ太陽暦の最後の5日間(ワイエブ)と深い関係を持つ。マヤ神聖暦の20の日のナワールが18回繰り返された後に余る5日間(ワイエブ)を、マヤ人は古い年のスピリットが死に、新しい年のスピリットが生まれる死と再生の重要な期間と考えた。このスピリットがマムと呼ばれるものである。4つのマムがあり、それらはそれぞれキエッヒ、エー、ノッホ、イックである。お気づきのようにこれらは神聖暦のそれぞれ17番目、2番目、7番目、そして12番目のナワールである。
マムは4つのナワール(精霊)、青い手(Manik/マニク・Kiej/キエッヒ)・黄色い人(Eb/エブ・E/エー)・ 赤い地球(Caban/カバン・No'j/ノッホ)・白い風(Ik/イク・Ik’/イック)が永遠に螺旋するのだ。
17.青い手(Manik/マニク・Kiej/キエッヒ)
2.黄色い人(Eb/エブ・E/エー)
7. 赤い地球(Caban/カバン・No'j/ノッホ)
12. 白い風(Ik/イク・Ik’/イック)
これらのマムはこの順で4年に1度ずつ起き、神聖暦のナワールと同じように繰り返される。その意味ではマムは年のナワールであるとも言えよう。マムは別名を「年を担ぐもの(Cargador del Ano)」とも言う。そしてその名の通りそれぞれの年に強い影響力を持つことになる。また、マムは太陽の近くに住んでいるとも言われ、事実上太陽の神であるとも言えるかもしれない。
下の表のようにマムは決まった4つのナワール(精霊)が規則正しく移ろい変わる。日付はその年の西暦におけるマヤ暦元旦の日にちである。ここにもマヤ暦の神秘が垣間見える。
これはまたマヤの十字架でもある。マム・キエッヒとマム・エーを結ぶ十字架の横の線は太陽の通る道、つまり黄道を意味する。そしてマム・ノッホとマム・イックを結ぶ縦の線は銀河を暗示している。この天空に浮かぶ十字架は古代マヤ人が天文学者であったことを彷彿とさせるものだ。彼等は人間を初めとする地球上の全ての生命が太陽、月、あるいは星の運行の強い影響下にあることを発見し、科学と宗教の結合とも言えるマヤのカレンダーを作り上げた。そこに生命の神秘を解く鍵があると考え、神としての時間という唯一無二の思想に到達したのである。
マヤ暦の魅力に取り付かれた者の一人として忠告しておきます。マヤ暦はマヤ人の睿智を結集させて産み出した神秘なるコヨミである。このマヤ暦をいい加減に解釈して、無知なる大衆に対して手軽なお金儲けの手段として悪用するヤカラには天罰が下るであろうと。
最後に今回紹介したマヤ暦講座を運営している『一般社団法人日本マヤ暦セラピスト協会』なる団体がある所在地:東京都中央区日本橋室町1丁目13番1号DKノア4階を検索してみると、以前詐欺に使われた貸し住所であることが速攻で判明しました。
はい!この記事を読まれた皆さんは気をつけましょうね。