【老子道徳経 第四十五章】 世の中を明るく歩く
【今日のこよみ】 旧暦2014年 3月10日 赤口 四緑木星
庚戌 日/己巳 月/甲午 年 月相 9.3
清明 初候 玄鳥至(つばめきたる)
【今日の気象】 天気 晴れ 気温 10.4℃ 湿度 40% (大阪 6:00時点)
大成若缺、其用不弊。
大盈若沖、其用不窮。
大直若詘、大巧若拙、大辯若訥。
躁勝寒、靜勝熱。
清靜爲天下正。
【書き下し文】
大成(たいせい)は欠くるが若(ごと)く、その用は弊(すた)れず。
大盈(たいえい)は沖(むな)しきが若く、その用は窮(きわ)まらず。
大直(たいちょく)は屈(くっ)するが若く、大功(たいこう)は拙(つた)なきが若く、大弁(たいべん)は訥(とつ)なるが若し。
躁(そう)は寒(かん)に勝ち、静は熱(ねつ)に勝つ。
清静(せいせい)は天下の正(せい)たり。
【私的解釈】
完全なるモノは、どこかが気紛れに見えるが、衰えることがなく世の中に恵みを与えている。
満ち満ちているモノは、空っぽのように見えるが、枯れることなく世の中の役に立っている。
どこまでも真っ直ぐなモノは、曲がっているように見え、本当に巧みなモノは下手に見え、本当に雄弁な者は口べたに見える。
明るく動き回ることで寒さを凌げ、じっとすることで暑さを凌げる。
明るく清く、心穏やかでいようと努める者だけが世の中をズンズン進んで行けるのだ。
【雑感】
アナと雪の女王、世界的大ヒット 「同性愛を示唆している」との指摘も
2014.4.8 10:48 (1/3ページ)
ディズニーのアニメ映画「アナと雪の女王」が全世界で空前の大ヒットを記録している。米国など欧米主要国で昨年11月、日本では3月14日に公開されたが、米映画興行収入分析サイト、ボックスオフィスモジョによると、全世界で約10億9700万ドル(約1130億円)を稼ぎ、ハリウッド映画の歴代興行収入ランキングで9位とベスト10入りした。欧米では多くの評論家がディズニーアニメの最高傑作と絶賛する一方、ディズニー初の同性愛を示唆する内容であるとの意見も多く、人気や注目度にますます拍車がかかっている。
「ライオン・キング」抜く
「アナと雪の女王」はアンデルセン童話から着想を得たミュージカルアニメで、製作費は約1億5000万ドル(約150億円)。触れるものすべてを凍らせてしまう力を持ったため、孤独な生き方を強いられる王家の長女エルサと、そんな姉を救おうと冒険に出る妹アナの物語を感動的に描く。
物語に加え、音楽が素晴らしいこともあり、本国である米国では公開直後から人気が大爆発。公開からわずか47日目でディズニー・アニメの金字塔「ライオン・キング」(1994年)の公開時の興収を抜き、歴代1位に。さきのアカデミー賞でも長編アニメ映画賞を受賞した。
また、米国外でも人気はすさまじく、全世界での興収も「ライオン・キング」の9億8700万ドル(約1000億円)を抜き、歴代1位。日本では今月6日までに600万人を動員、興収75億円を突破し、100億円を超えることが確実視されている。劇中歌を収めたサウンドトラック盤も米国では1月、ビヨンセ(32)の新作を蹴落としヒットチャートの1位に輝いた。
多様な愛の形
「ここ10年、想像力の凍結に悩んできたディズニーは、この作品で本格的な雪解けを迎えた」(米紙ロサンゼルス・タイムズ)と絶賛される本作だが、大ヒットの裏に“同性愛”というテーマが横たわっているとの指摘もある。
本作は、ディズニー史上初めてヒロインが2人登場するが、孤独なエルサは男性からの求婚を求めていないというディズニーアニメとしては極めて特異なキャラクターであるうえ、本作中、最も有名な劇中歌でエルサが歌う「レット・イット・ゴー」は、ありのままの自分でいい、と自身を肯定する内容で、同性愛をカミングアウト(公言)している歌とみなす人々も少なくないという。
加えて、物語全体に男女間に限定しない多様な愛の形があってもよいというメッセージが込められており、同性婚を合法化する国々が増える昨今の世相を反映しているといえる。
「邪悪」「キリスト教的」
そのためか、3月12日付の米業界誌ハリウッド・リポーターや英紙ガーディアン(いずれも電子版)などによると、米コロラド州のケビン・スワンソン牧師が自身のラジオ番組で「5歳の子供を同性愛に導く非常に邪悪な映画である」などと非難する騒ぎがあった。
一方で、米テキサス州のヒューストン・バプティスト大学で歴史学を教えるコリン・ガバリーノ准教授は1月25日付のガーディアン紙に対し「この作品は自己犠牲の尊さを説く非常にキリスト教的な内容である」と説明した。同性愛からキリスト教的自己犠牲まで、さまざまな解釈ができることが、大ヒットの一因のようだ。
一緒に歌おう『アナと雪の女王』「Let It Go<歌詞付Ver.>」 松たか子 - YouTube
降り始めた雪は足跡消して真っ白な世界にひとりの私
風が心にささやくのこのままじゃダメなんだと
とまどい傷つき誰にも打ち明けずに悩んでた
それももうやめよう
ありのままの姿見せるのよ
ありのままの自分になるの
何も怖くない風よ吹け
少しも寒くないわ
悩んでたことが嘘みたいね
だってもう自由よなんでも出来る
どこまでやれるか自分を試したいの
そうよ変わるのよ私
ありのままで空へ風に乗って
ありのままで飛び出して見るの
二度と涙は流さないわ
冷たく大地を包み込み
高く舞い上がる想い描いて
花咲く氷の結晶のように
輝いていたいもう決めたの
これでいいの自分を好きになって
これでいいの自分信じて
光あびながら歩き出そう
少しも寒くないわ
一緒に歌おう『アナと雪の女王』「Let It Go<歌詞付Ver.>」イディナ・メンゼル - YouTube
人間の世界に渦巻くおもゐは人種や言葉の垣根を超えて不変なもの。
ふとしたきっかけでそのおもゐが共振して姿を見せる。
多くの人々はそれを感動や共感と表現する。
感動や共感が溢れ満ちる世界は天国そのもの。
老子はこの天国に至る道へと私達を導く。
同性愛なんたらというマスコミの解釈なんか無視すべき。
この歌に流れるメッセージは、
「他人と比べて自分をいじめないで。自分が抱くおもゐに気付いてよ。そうするだけであなたを取り巻く世界がガラリと変わるんだから」
ということ。
今の世界の空気が老子の説くおもゐと共振している。
この歌が世界中で人気だということ。この事実に大きな可能性が潜んでいるのだ。
『アナと雪の女王』「Let It Go」(25ヵ国語Ver.) - YouTube