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まどゐ。

~ おもゐを嗣ぎ、おもゐを纏ひ、おもゐを遣る ~ 

【老子道徳経 第二十六章】 おもゐは支柱

【今日のこよみ】旧暦2014年 1月 8日友引  四緑木星

         己酉 日/丁卯 月/甲午 年 月相 7.2 上弦

         立春 初候 東風解凍(はるかぜこおりをとく) 

 

【今日の気象】  天気 晴れ 気温 1.1℃ 湿度 51%  

 

 

(大阪 6:00時点)      

 

重爲輕根、靜爲躁君。

 

是以君子、終日行、不離輜重。

 

雖有榮觀、燕處超然。

 

奈何萬乘之主、而以身輕天下。

 

輕則失本、躁則失君。

 

 

【書き下し文】

 

重きは軽きの根(こん)たり、静かなるは躁(さわ)がしきの君たり。

 

ここを以(も)って君子は、終日行きて輜重(しちょう)を離れず。

 

栄観(えいかん)ありといえども、燕処(えんしょ)して超然たり。

 

いかんぞ万乗(ばんじょう)の主にして、身を以って天下より軽しとせんや。

 

軽ければ則(すなわ)ち本(もと)を失い、躁がしければ則ち君を失(うしな)う。

 

 

 

【私的解釈】

 

重いモノには軽いモノがぎっしり詰まりその根底となっている。静観することでざわつくモノを支配することができる。

 

だからこそ、君子は、前線で働きつめる馬車の側を離れることはしない。自分を支えてくれているモノにおもゐを遣るのだ。

 

己の栄華を極めていても、心は平静でいつも己の「おもゐ」を俯瞰している。

 

どうして天下を治める者が、天下で起こる出来事に軽々しく己の「おもゐ」を振り回させることができようか。

 

軽々しい行動が天下泰平の土台を失うこととなり、「おもゐ」がざわつけば立場を失うこととなるのだ。

 

 

 

【雑感】

 

興味深い争いが起こっている。

 

作曲家の佐村河内守氏(50)が別人に曲を作らせていた問題で、18年間ゴーストライターをしていた桐朋学園大非常勤講師の新垣(にいがき)隆氏(43)が6日、都内で会見し「私は共犯者」と謝罪した。佐村河内氏の聴覚障害について「耳が聞こえないと感じたことは一度もない」と断言。告発を決断した最大の理由として、フィギュアスケート高橋大輔(27)がソチ五輪で同氏の曲を使うことを挙げ「偽りの曲で演技したと世界中から非難が殺到すると思った」と明かした。

「ゴースト作曲家」新垣氏が衝撃告白 佐村河内氏の“疑惑”続々 (スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース

 

 人が放ついろいろな「おもゐ」が交錯して現象が世の中に映り出される。自分の目の前で繰り広げられる現象は、赤の他人が創り出したものではなく自分自身が創り出したものである。

 

人は欲望から逃れられない。そしてこの欲望に飲み込まれてしまうのが人間である。この欲望のままに生きる自分をじっと見守っているのが良心である。

 

人は、欲望と良心のせめぎ合いの中で日々の生活を送り、自分に降りかかる現象を編み出している。上の騒動も当事者が自分の良心の呵責に苦しんで告白したに過ぎない。

 

赤ちゃんも欲望を持ち、大人になるにつれて取り巻く欲望の数が勝手に膨大に増えていく。この増え続ける欲望に対して、良心の輝きは成長するにつれて勝手には輝きを増さないようである。

 

だから、子供の頃は欲望の数も少ないから相対的に良心の輝きが強く、大人になると欲望の数が膨大に増えるから良心の輝きが相対的に弱くなってしまうのだ。

 

そして、自分の中の奥深くに、生まれてからのこの欲望と良心のせめぎ合いをじっと見つめている存在がいる。この存在は私の中にいながら干渉することもなくただ微笑んでいる。地球に対する太陽みたいなものだ。

 

次の言葉が示唆する意味は大きい。

 

The last sentence a 3-year-old Syrian said before he died: “I’m gonna tell God everything”

【訳】

(戦禍に巻き込まれた)シリアの3歳の子供が死ぬ前に残した言葉「みんな神様にいいつけてやる」

The last thing a 3-year-old Syrian said before he died: “I’m gonna tell God everything” - World Observer Online

 

良心の輝きが強い子供には、自分の中の奥深くにたたずむ存在が分かるみたいだ。

実際、日常でも3歳くらいの子供が何気なしにしゃべる言葉にハッとさせられることは多いものである。

 

人類が求める神は自分の中に存在する。これが真理だと私は思う。