【老子道徳経 第六十七章】 慈しむおもゐ
【今日のこよみ】 旧暦2014年 4月 7日 仏滅 四緑木星
丙子 日/庚午 月/甲午 年 月相 5.9
【今日の気象】 天気 晴れ 気温 16.4℃ 湿度 57% (大阪 6:00時点)
そして、今から千年近い前に鎌倉の鶴ヶ岡八幡宮で静御前が舞を披露したのも今の時期です。【吉川英治】 静御前の物語(前編)
今からの時期の鎌倉は、碧が映えて菖蒲、あやめ、牡丹、紫陽花などと彩あざやかなことでしょう。
「鯉のぼり」~文部省唱歌メドレー「ふるさとの四季」より(根城中学校合唱部) - YouTube
天下皆謂我大似不肖。夫唯大、故似不肖。
若肖、久矣其細也夫。
我有三寳、持而保之。一曰慈、二曰儉、三曰不敢爲天下先。
慈故能勇、儉故能廣、不敢爲天下先、故能成器長。
今舍慈且勇、舍儉且廣、舍後且先、死矣。
夫慈、以戰則勝、以守則固。天將救之、以慈衛之。
【書き下し文】
天下皆我れを大なるも不肖(ふしょう)に似たりと謂(い)う。それ唯(ただ)大なり、故に不肖(ふしょう)に似たり。
若(も)し肖ならば、久しいかなその細なるや。
我れに三宝(さんぼう)有り、持(じ)してこれを保つ。一に曰(いわ)く慈(じ)、二に曰く倹(けん)、三に曰く敢えて天下の先(さき)と為(な)らず。
慈なるが故に能(よ)く勇(ゆう)、倹なるが故に能く広く、敢えて天下の先と為らざるが故に能く器(き)の長(ちょう)を成す。
今慈を舎(す)てて且(まさ)に勇ならんとし、倹を舎てて且に広からんとし、後なるを舎てて且に先ならんとすれば、死せん。
それ慈は、以(も)って戦えば則(すなわ)ち勝ち、以って守れば則ち固し。天将(まさ)にこれを救わんとし、慈を以ってこれを衛(まも)る。
【私的解釈】
世の中の誰もが私のことを、大きいけれども木偶の坊のような人だと言っている。そもそも大きいからこそ木偶の坊のように見えるのだ。
もし、人並みに見えるようなら、とっくの昔にちっぽけな人間に成り果てていたということだ。
私には、三つの宝があり、これを大事に守り続けている。その第一は、「慈しむおもゐ」、第二は、「つつましむおもゐ」、第三は、「世の中の先頭に出ない」ということだ。
「慈しむおもゐ」を抱くから人々にいつも囲まれて、勇気が湧いてくるのであり、「つつましむおもゐ」を抱くから生活に余裕が出来、広やかにゆったりと生きることができるのであり、「世の中の先頭に出ない」から周りに振り回されることなく、じっくりとした組織の長となることができるのだ。
今、慈しむおもゐを捨てて勇気を奮い立たせて、つつましむおもゐを捨てて広やかきらびやかに生きようとし、後ろから従うことを止めて先頭に立とうとすれば、その先には死があるだけだ。
そもそも慈しむおもゐは、人々のおもゐを一心に集めるから、このおもゐを抱いて戦えば戦いに勝利し、このおもゐを抱いて守れば守りは堅くなる。天が慈しむおもゐを発揮し、天の慈しむおもゐにより守られることとなるのである。
【雑感】
5月2日は憲法記念日。昨今護憲だ、改憲だ、と喧(かまびす)しいが、私がしなければいけないことは、その雰囲気に流されるのではなく、確固たる自分の意見を持つことだと思う。
憲法9条は立派な理念であるが、シリアやウクライナの現状を見る限り世界から戦争を無くすということは簡単なことではない。この現実の中で、日本だけが戦争に巻き込まれなければそれでいいのだとする考えは、日本の伝統たる精神(大和魂)から反している。
学校で習った戦後史の知識を全て白紙に戻し、自らの意志で明治維新後の歴史を生涯をかけて学び、戦後の日本に対する自分の意見を持つということが大切なことだと思う。
シリア 子どもの難民増加で支援訴え
5月5日 4時17分
内戦が続くシリアから、子どもの命を守ろうと周辺国に逃れる難民が依然として増え続けていることから、受け入れ国の外相らが4日、隣国ヨルダンの難民キャンプに集まり、国際社会に支援を訴えました。
内戦が続くシリアでは、子どもが戦闘に巻き込まれるケースが後を絶たず、国連によりますと少なくとも1万人以上が死亡しています。
子どもたちを戦闘から守ろうと隣国に避難する難民はことしに入ってからも増え続けており、これまでの難民の数は合わせて270万人余りに達しその半数は18歳未満と言われています。
しかし、各地の難民キャンプでは避難生活が長期化していることから、子どもたちが精神的に追い詰められ、うつ病と診断されるといった影響も出てきています。
こうした現状に歯止めをかけようと、4日、難民を受け入れているレバノンやトルコなど5か国の外相などがヨルダンにあるシリア難民向けの最大のキャンプに集まり、国際社会に対して改めて支援を訴えました。
ヨルダンのジュデ外相は、「この危機を終わらせるために政治的解決を求めたい」と述べて、事態の打開に向けて改めて各国が取り組むよう求めました。しかし、ことし中にシリア難民の支援に必要な資金42億ドルのうちこれまでに25%しか集まっておらず、国際社会の関心が薄れていくのではないかと懸念されています。
ウクライナ軍の制圧作戦2日目 全面内戦の懸念強まる
2014.05.04 Sun posted at 10:39 JST
ウクライナ東部スラビャンスク(CNN)
ウクライナ軍は3日、東部で、親ロシア派武装勢力に対する制圧作戦を続けた。同国が全面的な内戦や戦争状態に陥るとの懸念が強まっている。
ウクライナのアバコフ内相によると、特殊部隊などを動員した制圧作戦は2日目を迎え、東部ドネツク州スラビャンスク南郊のクラマトルスクを中心に展開された。近郊のCNN取材班は、部隊が同市中心街に進攻したと伝えた。インターネット上には焼け焦げたバスを見守る住民らの映像が流れたが、本物かどうかは確認されていない。
ウクライナのトゥルチノフ大統領代行は4月30日、東部ドネツク、ルガンスク両州の支配権を親ロシア派に奪われたことを認めていた。軍は奪回に向け、大規模な制圧作戦に乗り出している。
ルガンスクでは3日、親ロシア派の指導者ボロトフ氏が地元テレビを通して非常事態を宣言し、独自の防衛部隊「南東軍」を創設すると発表した。
ロシアのラブロフ外相はケリー米国務長官との電話会談でウクライナ軍の作戦を非難し、「同胞同士による骨肉の争い」を招く恐れがあると警告した。