読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

まどゐ。

~ おもゐを嗣ぎ、おもゐを纏ひ、おもゐを遣る ~ 

【老子道徳経 第五十章】 生への執着が死を招く

 

【今日のこよみ】 旧暦2014年 3月16日 赤口  四緑木星

         丙辰 日/己巳 月/甲午 年 月相 15.3 満月 

         清明 末候 虹始見(にじはじめてあらわる)    

 

【今日の気象】 天気 晴れ 気温 7.3℃ 湿度 35% (大阪 6:00時点)   

 

 

 

 

出生入死。生之徒十有三、死之徒十有三。人之生、動之死地亦十有三。

 

夫何故。以其生生之厚。

 

蓋聞、善攝生者、陸行不遇兕虎、入軍不被甲兵。

 

兕無所投其角、虎無所措其爪、兵無所容其刃。

 

夫何故。以其無死地。

 

 

 

 

 

【書き下し文】

 

生に出でて死に入る。生の徒は十に三有り、死の徒も十に三有り。人の生、動いて死地に之(ゆ)くもまた十に三有り。

 

それ何の故ぞ。その生を生とすることの厚きを以(も)ってなり。

 

蓋(けだ)し聞く、善く生を摂する者は、陸行(りっこう)して兕虎(じこ)に遇わず、軍に入りて甲兵を被(こうむ)らずと。

 

兕(じ)もその角を投ずる所無く、虎もその爪を措(お)く所無く、兵もその刃を容(い)るる所無し。

 

それ何の故ぞ。その死地(しち)無きを以ってなり。

 

 

 

 

 

【私的解釈】

 

人は生まれれば必ず死ぬ。天寿を全うできる者は十人中三人。途上で死ぬ者も十人中三人。生きていながら、自ら危険に飛び込んで行く者も十人中三人いる。

 

どうして、このように別れてしまうのか?生きることに執着し過ぎるから、死が浮き上がるのだ。

 

伝え聞くところ、「長生きしている人は、ジャングルを旅しても猛獣に出会わず、軍隊に入っても鎧や甲を身に着けなくても良かったと」いうことを聞く。

 

そのような人には、猛獣の角や牙も傷つけることは出来ず、兵士も刀で切りつけることが出来ない。

 

どうして、このようなことが起こるのか?生きることに執着せず、死が浮かび上がることがないからだ。

 

 

 

 

 

【雑感】

 

人生、おもゐ一つで歩いていける。

 

 

菜根譚 第九十一条

天薄我以福、吾厚吾徳以迓之。

 

天労我以形、吾逸吾心以補之。

 

天阨我以遇、吾享吾道以道之。

 

天且奈我何哉。

 

 

 

【書き下し文】

 

天、我に薄くするに福を以ってせば、吾(われ)、吾(わ)が徳を厚くして以ってこれを迓(むか)えん。

 

天、我を労するに形を以ってせば、吾、吾が心を逸にして以ってこれを補わん。

 

天、我を阨(やく)するに遇を以ってせば、吾、吾が道を享(とお)らしめて以ってこれを通ぜん。

 

天すら且つ我を奈何(いかん)せんや。

 

 

 

【私的解釈】

 

天が私から幸福を遠ざけるならば、私は私の心(おもゐ)の中で幸福を育もう。

 

天が私の肉体を苦しめるならば、私は私の精神(おもゐ)を楽しくしてバランスをとるようにしよう。

 

天が私の境遇を行き詰まらせるのならば、私は私の道(おもゐ)を貫き通すようにしよう。

 

天といえども、私のおもゐをどうすることなど出来やしないのだ。