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まどゐ。

~ おもゐを嗣ぎ、おもゐを纏ひ、おもゐを遣る ~ 

【老子道徳経 第四十三章】 自然の流れに身をまかせる

 

【今日のこよみ】 旧暦2014年 3月 8日 仏滅  四緑木星

         戊申 日/戊辰 月/甲午 年 月相 7.3 上弦

         清明 初候 玄鳥至(つばめきたる)   

 

【今日の気象】 天気 晴れ 気温 3.8℃ 湿度 42% (大阪 6:00時点)  

 

 

 

天下之至柔、馳騁天下之至堅。

 

無有入無間。吾是以知無爲之有益

 

不言之教、無爲之益、天下希及之。

 

 

 

 

【書き下し文】

 

天下の至柔(しじゅう)は、天下の至堅(しけん)を馳騁(ちてい)す。

 

有る無きものは、間(すきま)無きに入る。吾れここを以(も)って無為の益あることを知る。

 

不言の教(おしえ)、無為の益は、天下これに及ぶもの希(まれ)なり。

 

 

 

 

 

【私的解釈】

 

世の中にあふれるリラックスさせるモノが世の中にあふれる緊張させるモノを自由に操る。

 

空気のように有って無いようなモノだけが、世の中の隙間を埋めることが出来る。だからこそ私は、自然の流れに従うことが最も得だと知っている。

 

言葉にしない「おもゐ」を共有することと、自然の流れに従うことの有益さに匹敵するものは、この世には無いのである。

 

 

 

 

【雑感】

 

子は親を選べない。

 

お金に不自由なく幸せ一杯の家族の元に産まれるか、貧乏で争いが絶えない家族の元に産まれるかでその後の人生がほとんど決まってしまう。

 

残酷だけどそれが世の中。

 

この当たり前のことに気付いていない人は多い。気付いていても何をしたら良いのか分からない人も多いだろう。

 

歌舞伎の世界を見てみると良い。世襲がシステムになっている。歌舞伎の成りたちを振り返ると何故世襲を取り入れて来たのかが垣間見られる。

 

歌舞伎役者は当初、被差別的な身分での社会の底辺に位置付けられており、ものすごく不安定な生活を強いられて来た。この不安定な身分で世の中を渡り、子孫を代々繋げて行くにはどうしたら良いのかを考え出した答えが、自分達家族のみで特権をやりとりするという世襲である。

 

そして、この世襲が代々に渡って続けられて来た現代、今の地位がある。

 

芸能界や政治家で世襲が当たり前のように行われて来ているのも、世襲で家族の繁栄を安定化させようとする当然の知恵なのだ。

 

こういう中、政治家達は国の政策に全く逆に家族尊重よりも個人尊重を掲げる。これを受けて、一般大衆は個人主義が素晴らしいことで、家族なんて最早無くても良いと考えてしまう。

 

この政策の効果が今の格差社会である。階層が固定化され始めており、今後さらにこの格差は広がるだろう。個人主義が当たり前のアメリカを見てみると良い。富裕層にはケネディ家やロックフェラー家などの家族が連なる。富裕層ほど家族主義を伝統としているのだ。

 

自分→親→子→孫→ひ孫までの家族を見据えて、個人の自助努力とし各々の関係を切り捨てるのではなく、各々の関係を強くして家族で「おもゐ」を醸成し、その「おもゐ」を子孫に繋げて行く家系のみが尊厳を持つ人間として生き残って行ける、そういう世の中がもう来ている。

 

今ほど家族の絆が大切な時代は無いと思う。