まどゐ。

~ おもゐを嗣ぎ、おもゐを纏ひ、おもゐを遣る ~ 

【老子道徳経 第三十七章】 邪なるおもゐを鎮める方法

 

【今日のこよみ】 旧暦2014年 2月 28日 大安  四緑木星

         戊戌 日/戊辰 月/甲午 年 月相 26.8  

         春分 次候 桜始開(さくらはじめてひらく)    

 

 【今日の気象】 天気 晴れ 気温 7.4℃ 湿度 71% (大阪 6:00時点)

 

 

 

道常無爲、而無不爲。

 

侯王若能守之、萬物將自化。

 

化而欲作、吾將鎭之以無名之樸。

 

無名之樸、夫亦將無欲。不欲以靜、天下將自定。

 

 

 

 

【書き下し文】

 

道は常に無為にして、而(しか)も為さざるは無し。

 

侯王(こうおう)若(も)し能(よ)くこれを守らば、万物は将(まさ)に自ら化せんとす。

 

化して作(おこ)らんと欲すれば、われ将にこれを鎮むるに無名の樸(ぼく)を以(も)ってせんとす。無名の樸は、それまた将に無欲ならんとす。

 

 

欲あらずして以って静かなれば、天下将に自ら定まらんとす。

 

 

 

 

 

【私的解釈】

 

道はいつもただそこにあるだけであらゆるモノを養っている。

 

君主がこのことをよく分かっていれば、あらゆるものが自然と成長し出す。

 

成長する道のりで色々な邪な「おもゐ」が生まれて来るけれども、私は原木のような素直さでこの「おもゐ」を鎮めている。

 

原木のように素直でいれば、邪な「おもゐ」は湧き出ない。

 

邪な「おもゐ」を抱かず、ただ静観していれば、世の中が勝手に治まってくるのだ。

 

 

【雑感】

 

人が動けばさざ波が起こる。さざ波同士がぶつかれば増幅して波紋を描く。

 

この波紋を受ければ、おもゐが揺れる。

 

波は寄せれば返すが、時間が経てば消えていく。

 

おもゐが揺れて、どう反応するかで、自分の目の前で巻き起こる現象が変化する。

 

とすれば、静観する力はなかなか強大だ。