【老子道徳経 第三十五章】 道からの恩恵
【今日のこよみ】 旧暦2014年 2月 24日 先勝 四緑木星甲午日/戊辰 月/甲午 年 月相 22.8 下弦
春分 初候 雀始巣(すずめはじめてすくう)
【今日の気象】 天気 晴れ 気温 6.5℃ 湿度 64% (大阪 6:00時点)
執大象、天下往。
往而不害、安平太。
樂與餌、過客止。道之出言、淡乎其無味。視之不足見。聽之不足聞。
用之不足既。
【書き下し文】
大象(たいしょう)を執(と)れば、天下往(ゆ)く。
往きて害あらず、安平太(あんぺいたい)なり。
楽(がく)と餌(じ)とは、過客(かかく)も止(とど)まる。道の言(げん)に出(い)だすは、淡乎(たんこ)としてそれ味わい無し。これを視るも見るに足らず。これを聴くも聞くに足らず。
これを用いて既(つく)すべからず。
【私的解釈】
道の醸し出す雰囲気と同化して世の中を歩く。
進んでも障害がなく、心身は安心感に漲っている。
心地よい音楽と美味しい料理には旅人も足を止める。道を表現すると、淡く味気ないものだ。見てみてもご馳走のように目に飛び込んでくるものではなく、聴いてみても心地よい音楽のようにうっとりするものでもない。
しかしながら、用いればその恩恵は尽きることがないのである。
【雑感】
1・2・4・8・16・32・64・128・256・512・1024・2048・・・
この数字は2を累乗した数値です。
この数値は自分→父母→祖父母→曾祖父母と遡った時の血縁の流れを表している。
10世代遡ると1024、20世代遡ると1,048,576、30世代遡ると536,870,912。理論的には、今現在私がここに生きているということは、10世代前には1024人、20世代前には1,048,576人、30世代前には536,870,912人の存在のお蔭だということ。一人でも欠いていたら私は存在していない。
結果論として、私が存在する。だから今、生きているのが当たり前のように考えるが、見ることが出来ない血の流れを数字で明らかにすると、その奇跡の軌跡には驚かずにはいられない。
お彼岸のお墓参りを終えて、先祖を崇拝する意味について考えたことを、ここに記録しておく。