【老子道徳経 第三十一章】 戦争の作法
【今日のこよみ】旧暦2014年 1月 23日大安 四緑木星
甲子 日/丁卯 月/甲午 年 月相 22.2 下弦前日
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夫兵者不祥之器、物或惡之、故有道者不處。
君子居則貴左、用兵則貴右。兵者不祥之器、非君子之器。不得已而用之、恬惔爲上。
勝而不美。而美之者、是樂殺人。夫樂殺人者、則不可以得志於天下矣。
吉事尚左、凶事尚右。偏將軍居左、上將軍居右。
言以喪禮處之。殺人之衆、以悲哀泣之、戰勝、以喪禮處之。
【書き下し文】
夫(そ)れ兵は不祥(ふしょう)の器、物或(ある)いはこれを悪(にく)む、故(ゆえ)に有道者(ゆうどうしゃ)は処(お)らず。
君子、居れば則(すなわ)ち左を貴(たっと)び、兵を用うれば則ち右を貴ぶ。兵は不祥の器にして、君子の器にあらず。已(や)むを得ずしてこれを用うれば、恬惔(てんたん)なるを上なす。
勝ちて而(しか)も美ならず、而るにこれを美とする者は、これ人を殺すを楽しむなり。夫れ人を殺すを楽しむ者は、則ち以(も)って志を天下に得べからず。
吉事には左を尚(たっと)び、凶事には右を尚ぶ。偏将軍(へんしょうぐん)は左に居り、上将軍(じょうしょうぐん)は右に居る。
喪礼(そうれい)を以ってこれに処るを言うなり。人を殺すことの衆(おお)きには、悲哀を以ってこれを泣き、戦い勝てば、喪礼を以ってこれに処る。
【私的解釈】
軍隊というものは不吉な道具であり、多くの人々はこれを嫌うものだ。だから道に添う人々は軍隊に近寄りはしない。
君子は通常左側(太陽が昇る東側)を玉座とするが、軍隊を用いる時は右側(太陽が沈む西側)を玉座とする。軍隊は不吉な道具であるから、君子が用いる道具とすべきではない。やむを得ず用いる時は感情を排して淡々と用いるべきである。
軍隊を用いて勝利しても誉められるものではない。だから勝利を賛美する者は、殺人を楽しむ者と同類に堕ちる。殺人を楽しむ者の「おもゐ」が天下に受け入れられるわけがない。
慶事には太陽が昇る左側が上座とされ、弔事には太陽が沈む右側が上座とされる。軍隊でも将軍が右の上座に位置し、副将軍が左に位置する。
つまり、戦争は葬式の作法に則って行われているのだ。だからこそ、戦争で多くの人々を殺せば、哀悼の意でこれを痛切に極み、たとえ勝利しても、葬式の作法に則って粛々と誠意を尽くさなければならない。
【雑感】
日本が第二次世界大戦において敗戦したしたのは、1945年(昭和20年)8月15日です。
そして、敗戦の焼け野原から遮二無二に復興に専念して経済大国となることが出来ました。
1990年初頭のバブル崩壊の影響を20年以上引きずり、高度成長時代の日本の1億総中流という価値観から、持つ者と持たざる者に分かれる格差が当たり前の時代へと変遷して来ました。そしてこの格差がどんどん開き続けているのが現状です。
この世相とインターネットの発達により、戦後日本を覆っていた多くのモノの化けの皮がはがれ落ちて来ています。世代間の不公平を感じている若い世代がインターネットを駆使してこの化けの皮を引き破って、色々な日本のどす黒い陰に光を充てています。
例えば、先日、以下のようなニュースが話題となりました。
東京五輪・パラリンピック組織委員会の会長を務める森喜朗元首相は20日、福岡市内で講演し、ソチ冬季五輪のフィギュアスケート女子の浅田真央選手がショートプログラムで16位と出遅れたことについて「見事にひっくり返ってしまった。あの子、大事なときは必ず転ぶ」と述べた。配慮を欠く発言として批判も出そうだ。
森氏は、浅田選手が団体戦に出場したことに関しても「負けると分かっている団体戦に出して恥をかかせることはなかった」と語った。 (2014/02/20-19:49)
これだけを読めば、「森元首相は、けしからん!」と誰でもなると思います。
しかし、この講演の全文を読むと色々な見方に分かれるんですね。
今朝も真央ちゃんが最後ひっくり返った時は、4時だったと覚えておりますが。皆さんそれご覧になると、それまでずーっと真央ちゃんがまだ30番目で一番あとだったもんだから。ずーっと皆見てるわけでしょ、あれ。ショートプログラムだから、1回何分かな。3分半くらいかな。そんなもんだったと思いますけど、それ全部やって一番最後に真央ちゃん。なんとか頑張ってくれと思って皆見ておられたんだろうと思いますが、見事にひっくり返っちゃいましたね。あの子、大事なときには必ず転ぶんですよね。なんでなんだろうなと。
僕もソチ行って、開会式の翌日に団体戦がありましてね、あれはね、出なきゃよかったんですよ日本は。あれは色んな種目があって、それを団体戦で。特にペアでやるアイスダンスっていうんですかね。あれ日本にできる人はいないんですね。あのご兄弟は、アメリカに住んでおられるんだと思います確か。ハーフ。お母さんが日本人で、お父さんがアメリカ人なのかな。そのご兄弟がやっておられるから、まだオリンピックに出るだけの力量ではなかったんだということですが、日本にはいないもんですから、あの方を日本に帰化させて日本の選手団で出して、点数が全然とれなかった。
あともう皆ダメで、せめて浅田さんが出れば3回転半をすると、3回転半をする女性がいないというので、彼女が出て3回転半をすると、ひょっとすると3位になれるかもしれないという淡い気持ちでね。浅田さんを出したんですが。また見事にひっくり返っちゃいまして、結局、団体戦も惨敗を喫したという。
その傷が浅田さんに残ってたとしたら、ものすごくかわいそうな話なんですね。団体戦負けるとわかってる、団体戦に何も浅田さんを出して、恥かかせることなかったと思うんですよね。その、転んだということが心にやっぱ残ってますから、今度自分の本番のきのうの夜はですね、昨日というか今朝の明け方は、なんとしても転んじゃいかんという気持ちが強く出てたんだと思いますね。いい回転をされてましたけど、ちょっと勢いが強すぎたでしょうかね。ちょっと転んで手をついてしました。だからそういうふうにちょっと運が悪かったなと思って見ております。
全体を読むと、
フィギュアの団体戦はメダルの可能性が低かった。団体から個人までの日程の間隔を考えれば、浅田選手は個人戦に専念させてあげたほうがよかったのではないかと思う。
と言っていると捉えることも出来ますね。
時事通信は、明らかに何かしらの意図を持ってこの発言を記事にしています。そして、敢えて発言を切り抜きしている。
このように新聞がとる手法は、インターネットにより直ぐに発言者の全文が検索出来るようになってから通用しなくなっています。
つまり、新聞等のマスコミのやり方の化けの皮がドンドンはがされて来ています。
まぁ、この人こんなことまで言っているんですよね。
マスコミというのは、そこのところだけ取るんですよ。前後の話は何にも書かないでね。
俺が「神の国」だっつったって、別に神様だけ言ったわけじゃないだよ。仏様も、お釈迦様もキリスト様もみんな大事にしなきゃだめだよと言って、だけど、日本は神主さんが沢山いたから神様の国ですよねって言ったら、森総理は「神の国」といってと、もう袋叩きにあうです。ああいうこと書いた人みんな天罰が当たると私は思ってます。(会場笑い)私は逆に神様のお守りがあったからここまで来れたんだと思ってますが。
まあ、それはさておいて。記者諸君、よくだまってしっかり聞いておいてください。例え話をしただけの話で。最近たとえ話しても、NHKの会長もやられて、あれは個人の意見だなんて取り消したからいいじゃねえか。取り消したって聞けねえんだよなんてやってますけども。まあそういう難しい時期だから。だけど政治家じゃなきゃいいんだよな。何しゃべっても。政治家だとまあ色々なこと言われるんですが。
分かっていて、自分がまんまと餌食にされてしまう。この文を読んだらマスコミを挑発したから、意趣返しにやられてしまったともとれますね。
どうも、日本の中には日本を色々な面で陥れようとする連中がいることは確かみたいです。
「そんな奴らなんているわけない」と、のほほんと暮らすよりも「そんな奴らがいて当たり前」と、冷静に暮らす方がイイ時代に変遷してきているようです。
冷静に暮らしていると、以下のニュースも色々と考えさせられます。
アンネ・フランク関連本が破られる被害でユダヤ系団体が強く非難
東京都内の複数の公立図書館で、「アンネの日記」など、アンネ・フランクに関する本が破られる被害が相次いでいることについて、アメリカ・ロサンゼルスのユダヤ系団体は、強く非難している。
ロサンゼルスのユダヤ系団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」のエーブラハム・クーパー副所長は「もし、犯人の目的が、アンネの記憶を否定し、遺産を破壊しようとしたものなら、むしろ、その逆が起きているということ知るべきだ」と述べ、東京都内の5つの区と2つの市にある公立図書館で、「アンネの日記」など、アンネ・フランクに関する本が、これまでに288冊破られるなどしたことについて、「憎悪に基づく、攻撃的な行動」と非難した。
首相官邸に連絡し、捜査を尽くすよう、申し入れたことを明らかにした。
警視庁は、器物損壊などの疑いがあるとみて調べている。FNNニュース: アンネ・フランク関連... (2014/02/22 07:24)