【老子道徳経 第十二章】 聖人のおもゐ
【今日のこよみ】 旧暦2013年10月11日友引 五黄土星
癸未 日/癸亥 月/癸巳 年 月相 9
立冬 次候 地始凍(ちはじめてこおる)
五色令人目盲。
五音令人耳聾。
五味令人口爽。
馳騁田獵、令人心發狂。
難得之貨、令人行妨。
是以聖人、爲腹不爲目。故去彼取此。
【書き下し文】
五色(ごしき)は人の目をして盲(もう)ならしむ。
五音(ごいん)は人の耳をして聾(ろう)ならしむ。
五味(ごみ)は人の口をして爽(たが)わしむ。
馳騁(ちてい)田猟(でんりょう)は、人の心をして狂(きょう)を発せしむ。
得難きの貨(か)は、人の行ないをしてを妨(さまた)げしむ。
ここをもって聖人は、腹を為(な)して目を為さず。故(ゆえ)に彼れを去(さ)りて此れを取る。
【私的解釈】
色とりどりの色彩は眼をくらませる。
色々な音が重なると聞き分けることができない。
色々な味が混ざると本来の味がぼやけてしまう。
乗馬や狩猟は人の心を狂わせる。
高価な金品は人の正しい行いを妨げる。
だからこそ、真理を悟った聖人は、自分の「おもゐ」を満足させることを重視し、目に見えるモノに振り回されない。目に見えるモノよりも「おもゐ」を満足させることを求める。
【雑感】
「おもゐ」が伝わり「おもゐ」が広がり「おもゐ」が生まれ出た刹那の映像。
【MV】JUJU -奏 (Special Live ジュジュ苑 at 日本武道館)现场版 12/10/10-高清MV在线播放-音悦台-口袋·FAN-看好音乐
このMVを見ると、JUJUの「おもゐ」を感じる事ができ、その「おもゐ」に共感し、そして感動する。
あるサイトから引用する。
10月10日はJUJUの日。
これは、日本記念日協会に正式登録されているJUJUの記念日で、彼女は毎年この日にスペシャル・イベントを開催してきた。
そして今年は、彼女にとって初めての日本武道館でのワンマン・コンサート、しかも“ジュジュ苑”だ。
“ジュジュ苑”とは、彼女が2008年から行なっている、カバー曲を中心としたライブの名称。それを初めての武道館でやろうという、まさにJUJUの日ならではの、スペシャルなコンサートだ。
ジュジュ苑では毎回、観客の中からJUJUと一緒に歌いたい人を、実際にステージに上げてデュエットする、という企画が行なわれてきたのだが、なんとそれを武道館でも敢行。
多くの希望者の中からじゃんけんで勝ち抜いた女性が武道館のステージに上がり、スキマスイッチの「奏」を二人で歌った。
こういった、ファンとのふれあいを大切にする姿勢も、彼女の大きな魅力だ。
とある。
初めての武道館でのワンマンコンサートで素人さんを舞台に上げて一緒に曲を歌う。恐らく、この企画を打ち合わせる段階で反対の意見も出たと思う。観客も素人の歌を聞きに来たんではないのだから。だからこそ、素人さんに「1番の歌詞を歌ってもらいましょうか。大サビも歌ってね。」と、JUJUが言った時に会場がざわめいたんだと思う。
この企画を続けていくのがJUJUの歌うことへの「おもゐ」なんだと思う。
そして、素人さんに「楽しいね。楽しみましょうね」と言い、観客に向かって「皆さんも楽しんで下さいね」と伝える。
歌ってる最中も素人さんが緊張せずに楽しんで歌ってもらえるように心配りをする。
歌い終わって、「楽しんでもらったかなと」確認するようなハグをして、再度、言葉にして「楽しんでもらったかな?」と確認する。
もう、JUJUの音楽に対する「おもゐ」がこの映像からあふれ出てきて、実際にコンサート行ってみたいなと思いました。
JUJUのこの「おもゐ」に、この素人さんもドップリ触れたんで、最後に観客に向かって「(私だけが勝手に楽しませてもらって)すみません。ありがとうございます。」と御礼を言ったんだと思う。
この素人さんにとっては夢のようなひと時で、この時生まれた「おもゐ」は一生語り継がれ、その度に幸せを感じるんやと思います。
まさに、「おもゐ」が広がり「おもゐ」が伝わり、「おもゐ」が生まれた瞬間の映像ですね。