まどゐ。

~ おもゐを嗣ぎ、おもゐを纏ひ、おもゐを遣る ~ 

【老子道徳経 第九章】 天の道

【今日のこよみ】 旧暦2013年10月10日先勝  五黄土星 

         壬午 日/癸亥 月/癸巳 年 月相 8 

                    立冬 次候 地始凍(ちはじめてこおる)

 

 

持而盈之、不如其已。

 

揣而鋭之、不可長保。

 

金玉滿堂、莫之能守。

 

富貴而驕、自遺其咎。

 

功成名遂身退、天之道。

 

 

 

【書き下し文】

 

持(じ)してこれを盈(み)たすは、その已(や)むるに如(し)かず。

 

揣(きた)えてこれを鋭くするは、長く保つべからず。

 

金玉(きんぎょく)堂に満つるは、これを能(よ)く守る莫(な)し。

 

富貴にして驕(おご)るは、自らその咎(とが)を遺(のこ)す。

 

功遂(と)げて身の退(しりぞ)くは、天の道なり。

 

 

 

 

【私的解釈】

 

お腹が一杯なのに、更に食べようとするのは止めた方がよい。

 

心身を鋭く鍛えても長期間維持することは出来やしない。

 

蔵を金品で一杯にすると、これを守ることに神経をすり減らす。

 

金持ちになって傲慢になれば、自分から災難の元を作り出すこととなる。 

 

自らのやることをやり終えたら退くのがこの世界の「道」なのだ。

 

 

【雑感】 

老子が居た2600年前も老害があったんですね。

じぃさん、お腹は八分目がちょうどええですよ。食べ過ぎると健康を害しますよ。

じぃさん、若作りしようと筋肉つけても、年なんやからすぐ落ちますやろ。

じぃさん、お金貯め込むと、用心に気ィ使いますよ。

じぃさん、札束で人のホッペタをブツようなことしとったら、恨み買いますよ。

じぃさん、アンさんもよう頑張ったんやから、後は若いモンに任しや。

こういうおじぃさん、テレビに出てはる人に多いと思うのは自分だけやろか。